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祈@読書垢

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読みたてほやほや読書録。思ったことのメモ程度です。飾らずに書いているため少々辛口かも。2024/8からの記録。

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10月の読了本は34冊でした。いや〜しかし今月はよく読んだね。 🥇桐島、部活やめるってよ 🥈俺ではない炎上 🥉オーデュボンの祈り #読了 #10月読了本

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『2』 #読了 僕が直近に投稿した5冊の小説、独立した作品に見えて実は全て本作の前振りだった!という壮大な仕掛けの意欲作で、オールスター集結小説。それゆえファンからの評価は物凄い高いけど、個人的にはうーん。過去作の伏線を本作で一気に回収、とかなら楽しめたなぁ。ハードル上げすぎたか。

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『パーフェクトフレンド』 #読了 不登校の天才小学生が「友達」の何たるかを探る。ラノベチックなノリがやはり合わない。この作者の本はどれも終盤に崖から突き落とされるような展開が控えているので最後まで読む気は続くものの、そこに行き着くまでの山がなかなかに険しい。ラノベ好きには最高かも。

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『小説家の作り方』 #読了 この世で一番面白い小説を思い付いた人に書き方を指南する話。小説家視点の説明が普通に面白いし参考になる。『[映]アムリタ』では最高の映画=恐ろしい代物だったので、本作も身構えて読んでいたら…。「まだ人に読ませられるような内容じゃなくって🫣」←意味が怖すぎる。

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『死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~ 』 #読了 不死を自称する女生徒は如何にして殺されたのか。不死のからくりや彼女に執着する転校生の秘密など、キーとなる謎について予想が全的中してしまったので寂しい。しかし考察を無に帰すタイプのオカルトじゃなかったという点では安心した。

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『舞面真面とお面の女』 #読了 曽祖父の遺言状と面を被った少女の謎を探る。『[映]アムリタ』よりは会話のノリがやや抑えめでストレス控えめ。今回はちゃんとミステリで勝負するのかなと思いきや、前作にもまして超常的な力が働いている。話の運び方が前作と似ており、ここに仕掛けがあるのだろうか。

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『[映]アムリタ』 #読了 大学生が映画を制作する青春物語…に見せかけて、ちょいちょいメンバーの記憶が飛んだり卒倒したりと終始不穏さが付き纏う。ミステリというよりSFサイコスリラーとしての面白さは感じた。しかしラノベ特有のボケとツッコミのキツい会話劇が多く、アラサーの身には堪えるぜ…。

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『グレイヴディッガー』 #読了 伝説をなぞった連続殺人事件、濡れ衣を着せられた男の逃亡劇、それを追う中で浮かび上がる警察の闇。同作者の『ジェノサイド』で好みだった逃亡パートを膨らませたような話で、息つく間もない緊迫感が素晴らしい。人物の掘り下げ不足やモヤるラスト以外は全部良かった。

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『贖罪』 #読了 「殺人犯と話したのに顔は思い出せない?ふざけるな、犯人を見つけるか罪を償え!」と被害者の親からバチボコに恨まれた少女たちのその後とは。人生の様々な壊れ方を一度に摂取できるお得(?)な本。しかし独白形式にイヤな家庭環境に…と作者おなじみの手触りは流石に食傷気味かなぁ。

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『桐島、部活やめるってよ』 #読了 桐島不在がもたらす小さな波紋。高校生活の解像度がやたらと高く、筆者の観察眼に舌を巻く。あの頃の些細な気持ちまでありありと思い出した。感性も文体もみずみずしく純文寄り。短編集で全編気に入ったの初めてだ。こんな傑作だったのか。宏樹、お前映画部入れよ。

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『ダークゾーン』 #読了 謎の世界で殺戮七番勝負。ゲーム的な頭脳戦の面白さに加えて怪物の描写が迫力満点、しかも合間に現世のミステリも挟まってカツカレーのような旨さの暴力。大雑把な部分や結末のやるせなさから評判の悪さも理解できるが、とにかくエンタメ力が強かった。アニメで観たいねこれ。

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『はるか』 #読了 死んだ元妻をAIで再現、このあらすじを見て想像した展開が大体そのまま描かれていたので「あ、そう…」となった。読みやすいのは良かったです(AI説明パートは会話がぎこちなくて気になったけど)。ラストは何だかなぁと思って調べたら文庫版は結末が違うらしい。そっちの方が良さげ。

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『ルビンの壺が割れた』 #読了 Facebookを通じて男女の過去に迫る書簡体小説。帯やあらすじに「日本一の大どんでん返し」「前代未聞の読書体験」とあるけど、むしろ素直な物語だったので悪い意味でひっくり返った。色々と調べたけど読解ミスはないっぽい…。にしてもオチの一要素はぽっと出すぎるよ。

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『楽園とは探偵の不在なり』 #読了 二人殺すと天使が降臨し地獄に引きずり込む世界での連続殺人事件。面白い設定だしキャラも立っていたが、制約が多いこともあり事件の構造は驚き少なめ。主人公の過去回想にページを割いたぶん更に薄まった感もある。なんなら前日譚の方が面白そうだし出ないかなー。

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『銃』 #読了 銃を拾った男の心理を執拗に深掘りする。銃8割セックス2割みたいな内容。思考が狂人のそれだった。ストーリーの物足りなさは純文学なのでいいとしても、肝心の文体が「私は、〜した。私は、〜と思った」の連続でくどかったし、そのせいもあって一人称視点の割に主人公との距離を感じた。

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『魔眼の匣の殺人』 #読了 「あと二日で四人死ぬ」という予言の下でのクローズドサークル。『屍人荘の殺人』と同様に特殊設定と人間の心理を巧くトリックに利用しておりクオリティが高い。しかし前作よりもずっと面白いと聞いていたぶん若干肩透かし。そんなに差あったかな?キャラ的には前作推しだ。

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『楽園のカンヴァス』 #読了 ルソー作とされる絵画にまつわるミステリ。真贋判定を巡って交錯する様々な思惑と、ルソーやその周囲の人間を描いた謎の小説、2つの物語が小気味良く進行するため飽きもせず楽しめた。そしてすんごいロマンチック…。文体は読みやすく締め方も綺麗で、非の打ち所がない。

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『廃遊園地の殺人』 #読了 廃遊園地に集められた僕たち私たち。主人公含め全員胡散臭いのは◎。しかし展開の遅さや、解決編を経てもなお各々の目的に共感できなかった点はうーん…トリックにもあまり納得感がないし。煙に巻かれたラストは続編前提ぽいので許容範囲。加筆修正された文庫版が気になる。

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『火喰鳥を、喰う』 #読了 戦死した親族の日記が日常を蝕む。ミステリ&ホラー大賞作品らしいけど、真面目に考察しても仕方ないくらいにはオカルティック。じゃあ思わせぶりに謎を提示しないでよ…と思いつつ、そもそもホラー小説って基本こんな感じなのかな?とも。まぁテンポは良かったのでいいや。

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『神の悪手』 #読了 将棋にまつわる短編集。棋士だけでなく雑誌編集者や駒師のエピソードなど変幻自在。短編ながら一つひとつの読み応えも十分でまさに粒揃い。カバー裏もあるよ。ただ、帯で殊更にどんでん返しを強調している割に、殆どそういう類の小説でなかったのは不親切だ。作品自体に罪はない。

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『赤と青とエスキース』 #読了 1枚のエスキース(下絵)で繋がる連作短編集。といってもエスキースは小道具的な立ち位置のため章の繋がりはゆるい…かと思いきや。最後まで読むと確かに「赤」と「青」と「エスキース」の物語だわ。お後がよろしい1冊。悪意もアクもないので優しい本が好きな人向けかね。

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