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平岩米吉bot

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平岩米吉(1898-1986)|在野の犬科動物行動学者、雑誌『動物文学』主幹、連珠九段。自宅で犬、狼、ジャッカル、狸、狐、熊、ジャコウネコ、ハイエナなどを飼育し研究。動物学、心理学、国文学、仏教などすべて独学。著書に『狼』『犬の歌』『犬を飼う知恵』ほか。著作のなかから1日4回ランダムにつぶやきます。

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情緒の伝播が、動物がその集団を外敵から守ってゆくうえに役だっていることは言うまでもないが、同時に、これがもし、喜びや満足の表現として、食物や住居の獲得のために建設的な方面に働けば、その特殊の文化(略)を作りあげるためにも大きな原動力となるものと思われる。(『犬の行動と心理』)


高啼   キャンキャン 悲鳴です。苦痛が一層甚しければ呻吟します。 喉声   アーアー 上機嫌の時。 唸声   ウーッ 敵に対する威嚇。 遠吠   オーオー 狼時代の原始的声の名残です。主として警戒。(『母性』)


蓋し、人類も鳥獣も、ともに地上にあつて厳然たる自然の法則に支配されてゐる不可分の生命の一環だからである。(「世界動物文学選集」編纂の言葉)


犬は言語という有力な伝達機関を欠いてはいるが、その生来の鋭敏さをもって、日常、飼主の態度を詳細に観察していて、それによって自分の行動をできるだけ飼主の気持に適合させようと懸命に努めているのである。(『犬の行動と心理』)


人間の世のなかのおきては、人間だけの力でつくりあげられたものではなく、鳥やけもののいきるおきてのなかから、だんだんにそだってきたものなのです。(『動物文学集』)


外出[そとで]して待つものなき気安さよわびしさよ秋日背に受けて歩む(『犬の歌』)


家へ着くと同時に、彼は従来の習慣をすべてそのままとりもどし、私の散歩の道も心得ていて、先にたってどんどん歩いて行ったばかりか、空襲ですっかり焼けてしまい、たいがい新しいバラックになってしまったところでも、少しもためらわず平気で歩きまわった(『犬の行動と心理』)


オオカミは犬のようにワンワン吠えることが出来ませんが、犬と一緒に飼っておくと、間もなく犬と同じ吠え声を出せるようになります。(『犬の生態』)


猛獣を平気で幼児と一緒に遊ばせておく私の家の状態は意想外のものだったに違いない。(「ハイーナの死」『動物とともに』)


犬の表現法では、経験や知識は伝えられないが、[情緒:傍点]はそのまま、たちどころに伝えられるのである。(『犬の行動と心理』)


私の犬たちから学んだ事柄を、[古来:傍点]伝えられてきた、さまざまな[動物の心理の解釈:傍点]と比較することも必要であった。というのは、それを是正することによって確信を得られると同時に、犬たちが生涯をもって描いた記録に、いっそうの光彩を添えられると思ったからである。犬の行動と心理


昼寝[ひるい]さめて見やる村雨さやかなり犬らひそかに犬舎[こや]にゐるらし(『犬の歌』)


狩によって結ばれた人と犬との同盟――犬は獲物を探し出し、人がその御礼を与えると云う約束――は未開の原始人の生活に最初の光明を与えたものでした。それは実に人間が今日の文化を形作る第一歩だったのです。(「犬の生活」『科学と芸術』)


竹の子の匂ひに似たる犬の鼻ひとり撫でつつこの日のどけし(『犬の歌』)


私は家庭の人々を始め苟くも児童の研究に関心を有する人々に、も少し犬を知り、犬を理解して頂くために本稿を起すこととしました。子供の叡智と愛を深め、家庭を明朗ならしめることに多少とも役立てば仕合せです。(『母性』)


遊戯こそは子供の生活の全部であり、人格、智能、情緒其他あらゆる成育の源泉をなすものです。朗らかなる環境に於て自由に嬉戯することさえ出来れば幼児は自ら見聞し、自ら滋味を吸収して行く筈です。(『人形の耳』)


育児書は最高の理想を説ける一つ標準書である。一切をこれに準拠し、其の指示通りに実行せんとすれば却って益々及ばざる事の遠きを痛感するのみの結果に終ろう。従って形式的に育児書に付随して行こうとすることは、やがてそれを廃棄するの余儀なき運命に立ち至ることを物語るものである。「育児随感」


「散歩」という言葉を聞いて、それを主人といっしょに戸外に出て、家の付近を歩いて帰ってくることと思って喜ぶなら、まさしくその言葉の内容を解しているものといって差支えないではないか。われわれでも「散歩」という言葉にそれ以上の意味をもたせてはいないのである。(『犬の行動と心理』)


少くも子供達は自然や動物に接することによって智識以上のものを学ぶのであります。しかも、それは一生を通じての人生観の基礎をなすものであり、凡そ愛とか同情とか信念とか理解と云うような、あらゆる言葉を以って現わされるものの総括に等しいものであります。(『母性』)


自分たちに見えないものでも見えたり、自分たちに聞えない音でも聞えたりするのに驚き、ついには、この獣には悪魔を追い払う不思議な力があるのだろうと信じるようになりました。―これは、古代の宗教には必ず犬を霊界の使者として崇拝する思想が現われている点からも推測できるのです。 『犬の生態』


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