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房内はるみ

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詩をつくっています。群馬県在住。お花と木に囲まれて過ごしています。

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やはらかにひとつのたまのやうにしづまり おまえはふかいさかづきのおもひをかもしている 大手拓次「夜の薔薇」 拓次の心にはどんな薔薇が咲いていたのか。自ら作った深い世界に降りていく彼の後姿が悲しい。


エミリー・ディキンスンについて。初めは可愛い系の詩に惹かれていたけどそれが180度変わったのは新倉俊一先生の「不在の肖像ディキンスン論」そこで内なる恐ろしさに言及していて、私も呑み込まれた。でも呑み込まれたのは私達の内にもそのようなものがあるのかもしれません。


その名は秋 その色は血 丘にのびる動脈 道沿いに静脈 エミリー・ディキンスン 燃える葉は血、丘に流れる落ち葉は動脈 全てが血の風景。それは彼女の内にある激しさ。苦しみが爆発しそうになるのを抑えている。激しく生きた者こそ書ける詩。


母が亡くなって8年も経つのに家が片付いていないのに呆れる。もう使わない物ばかりなのに捨て切れないのは、まだ何かにすがりたいのか。悲しみははっきりした形になっているのに心が揺れてしまうのはなぜ。ゴミ袋に何も入れられないまま夕暮れて「早くお帰り」という母の声して


秘境に行く。秘境とは隠された場所。日常と違う時間が流れている。五十沢渓谷しゃくなげ湖。水面は深緑、木々は落葉、大気は灰色。神秘な世界。秋は終わり、冬の始まり。ひたすら静けさと向き合う。秘境に行くという事は心の深部へ降りていく事のようだ。


言葉の旅について考えています。私の手から離れて行った言葉達が風船のように飛んで行き、見知らぬ土地で見知らぬ人の心に落ち、それぞれの想いで受け止めて、新しい詩が生まれる。詩とは旅人のよう。そして世界中の詩という旅人が集まれば愛の世界が生まれるのではないかと。


詩人を通じて私が知ったアメリカはこの様なもの 月が満ちると彼らは水辺にきた ある者は干草のフォークを持ち ある者はレーキを持ち ひとりは銀のコップを持っていた   「月を釣る」  リーゼル・ミュラー


12人の少女はそれぞれの「時」を持っていた。1時の少女は海に行き、2時の少女は薔薇園に行き、3時の少女はクッキーを作り、4時の少女は恋人に会いに行き、5時の少女は夕暮れを忘れ、6時の少女は光を拾い、残りの少女達もそれぞれの「時」と戯れ、時は流動性の様に自由なのだ。


このあたりで見かけぬハナミズキの紅葉がいちまい 切手みたいに貼りついて  新川和江 「お雁書なつかしく」 12月8日は新川先生のお別れ会。遠方の友より会場で会いましょうのメール。亡くなられても、友との再会という素晴らしい贈り物頂く。


服部誕さんから『失せもんめっけもん』の詩集頂く。全てのものは存在しない。コトバで括る事によって存在すると知る。 いつだって舌を刺すコトバの苦みが口いっぱいにひろがってしまうんだ「オブラート」より


11月は母と義母の命日がある。2人とも葬儀の日は快晴だった。天寿を全うして天が祝福してくれたのだろう。母は最後まで意識があって死が近づいていると分かっている母を見ているのがつらかった。


光を!光を入れてください この部屋には光が必要なのです 昨日明るく踊っていた言葉たちが闇の中で消えてしまいそうになって だから光でそれらを生き返らせて 沈黙が偉大という人もいます でも私はひとつの言葉を信じて生きて けれど今エメラルドの風の中立ち上がる私いる


「わたし」というジャムも作りたいな   長田 弘 夏みかん、柚子、柿、梅でジャムを作る。1時間鍋の中で果肉が崩れていくのをへらを回しながら見ている。何も考えてはいけない。へらが止まって果肉が溶けなくなる。鍋に呑み込まれる。私が消える。わたしというジャムができる。


この世界の四隅は苦しみでいっぱい 愛はまるで背骨が折れたよう  ザーラ・キルシュ 彼女はドイツ分断の歴史を生き、愛の在処を探る。愛を信じ、真の悲しみを語る事によって、人を感動させ、世界を動かせると思う。今それらの事が失われつつあることが悲しい。


明日投稿しようと思ってザーラ・キルシュの『呪文のうた』を読んでいたら、偶然にもノーベル文学賞のハン・カンの『すべての、白いものたちの』が届いた。2人とも平和を願い、文筆家であり詩人でもある。女性の柔らかな感性で悲しみを掬い上げる様に差し出されて深い想いを受ける


気を失った駒鳥を巣にもどすことができるなら 私の生きるのは無駄ではない エミリー・ディキンスン 家で1番小さな部屋を使った。触れられるものは鳥、虫、花、蜘蛛。白いドレスを着て人と会うことはなかった。残されたものはタンスにしまわれた1775篇の詩だけ。


人は誰もただ一人旅に出て 人は誰もふるさとを振り返る ちょっぴり寂しくて振り返ってもそこにはただ風が吹いているだけ  北山修作詞「風」 この詞は北海道大学のポプラ並木で作られたという。今年も残り2ヶ月ふと立ち止まって来し方を振り返リたくなる季節がやって来る。


今年も旅する敷物屋がやってきた。キリムという羊毛を使ったペルシャ絨毯の様な敷物。西アジアで作られ遊牧民が主に使ったという。暗いテントの中でターバンをつけた女達が何ヶ月もかけて織る。戦渦の中、今も続いているのだろうか。絨毯の中に美しい影を持った幻の女が見える。


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